名探偵コナン 完結編[其四] (アニメキャラの体験談) 21258回

2011/07/27 17:42┃登録者:えっちな名無しさん◆p2P0m7XM┃作者:名無しの作者
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新一が目覚め、上半身を起こして、あくびをしながら思いきり
伸びをすると、志保がキッチンから声をかけてきた。

志「おはよ。よく眠れた?」

新「ああ・・・夢も見ないで熟睡してた」
  もう8時になるのか・・・随分寝ちまったな」

志「朝は、パンでいい?」

新「わりいな。何でもOKだよ」
新一は、顔を洗おうと、脱衣所へ向かった。
洗濯機がうなっていた。

志「お母さん、何時頃に来られるのかな?」
志保がコーヒーを淹れながら訊いた。

新一は、食卓につき、コーヒーを受け取りながら応える。

新「さあな、午前中にとは言ってたから、今頃新幹線の中かな?
  あいつの行動は読めねえから、準備万端で待ってたって、
  いつんなるか・・・。
  自分で指定して来たんだから、約束通り、午前中には来る
  だろ」

食卓には、目玉焼きと、ハムと野菜のサラダが載っていた。
コーヒーを一口飲んで、クロワッサンを頬ばった。

志「新一が服を買って来てくれてよかったわ。
  お母さんをお迎えするのに、着るものにも困る
  ところだったから」

新「うちの母さん迎えるのに、どんな格好してたって構や
  しねえよ。
  相手が誰だろうと、あの歳で、自分が一番可愛いと
  思ってんだから」

志「それにしても、”今の志保”が着れる物って、昨日着ていた
  服くらいのものよ」

新「ああ、あのグレーの上下か・・・。
  ま、確かに地味な部屋着って感じだな。
  そういや、あいつを『おばさん』って呼ぶのは、やめといた
  方がいいぜ。 機嫌が悪くなっから」

志「ウフフ・・・面白そうな人ね」

新「他人でいる分には、おもしれえだろな。
  とんでもなく、ぶっとんでっから・・・
  俺にとっては、自分の母親だからなあ・・・」

志保は、先に食事を終えて、シャワーを浴びて着替えておくと
言い、浴室に入った。
シャーワー後には、洗濯ものを浴室に干していた。
浴室から出て、新一に買って貰った服に着替え、ドライヤーで
髪を乾かしていると、けたたましく玄関のチャイムが鳴った。
防音のしっかりした地下室だから、当然に、室外からの音は
聞こえないが、1階に上る階段脇に、小型のモニターと、
モノラルなスピーカーが据え付けられていて、玄関周りの様子
が分かるようになっていた。

新聞を広げていた新一が、階段の上の方を見ながら言った。

新「何だ、母さんか?・・・随分はええな!」

志「えっ、えっ、どうしよ」

新「おめえは、部屋で待ってろ。
  母さんだと確認するまで、出てくるなよ」

新一は、まだパジャマのままだったが、帽子を目深に被り、
階段を駆け上がる。
1階・ダイニングへのドアを開け、そこからリビングを通り、
玄関前に立った。
チャイムは、その間も、何度も押され続けていた。
新一は、慎重に、ドアの陰に自分の姿の大半がが隠れるように
気を付けながら、少しだけノブを引いた。
すると、一気にドアが押され、新一はしたたかに額を打った。
『テッ!何事だ!?』と、危険を感じたがて、怯まずに体制を立て
直し、額を抑え、身構えながら、押し入った人物を確認すると・・・。

「新一!こんなところで、何やってんのよ!!
 戻って来てんなら、何でこっちにすぐ来ないの!?」

新「ぬわぁっ! ら、蘭!・・・な・な・何で!?」

蘭「何でって、こっちのセリフよ!」

新「・・・って、おめえ・・・のっけから、ふざけ過ぎだろ・・・」

蘭「あら、分かっちゃった?・・・つまんないの」

そこに立っていたのは、蘭に扮装した新一の母・有希子だった。

新「分かるわい! バーロー!!
  おお、いてえ・・・コブになるじゃねえか、ばかたれ」

新一は、額をさすりながら、有希子を睨み、ドアをロックした。

有「私の変装の腕も、落ちたものね。
  それにしても、中学生の新ちゃんは久し振りい!
  かあわいい!!」

今度は、新一に抱きついてきた。

新「バーロー。や、やめ・・・。
  こんな時に、何やってんだよ。
  放せってば!
  状況、分かってねえのか!?」

有「分かってるから、飛んで来てやったんじゃない。
  早かったでしょ!?」

新「分かってんなら、さっさとマスクを外せ!
  こんなとこで、騒ぐな! 地下室に行くぞ」

新一は、強引に有希子を引き剥がして、その手を引いた。

有「待ってって・・・せっかちね」

有希子は、左手でマスクを外しつつ、前のめりになりながら、
新一に右手を引かれて行った。

志保は、突然に蘭が現れ、新一が驚いている様子をモニターで
見ていた。そして、その後の様子を確認しないまま、咄嗟に
『どこかに隠れよう』と慌てたが、狭い室内で隠れるスペース
などない。
浴室に隠れようかと、脱衣所の前でオロオロしていた。
そこに、新一に手を引かれた有希子が入って来た。

新「ったく。あそこで騒いでたら、外に丸聞こえだろうが」

有「だって、久し振りに会うんだから、楽しま・・・あれ?
  志保さん?・・・だっったかしら。
  初めまして。宜しくね♪」

有希子の眼が、脱衣所の奥で、大きく目を見開いている
志保を捉えた。

新「大声で騒いでるから、何事かと怯えてるじゃねえか。
  可哀そうに。
  騒々しくて悪かった。ばか親の有希子だよ」

有「あなた、母親に向かって何て言い草?」

新「ばかは、ばかと言うしかねえだろが」

志「あの・・・ら、蘭さん・・・は?」

新「モニターを見てたのか?
  こいつの変装だよ。ごめんな、驚かして」

志「へ、変装? じゃ、蘭さんが来たわけじゃないのね」
志保は、その場にへたりこみ、「ふぅ」と息を吐いた。

有「なぁに? 蘭ちゃんと何かあったの?」

新「何にもねえよ。
  これから姿を隠さなきゃいけねえ時に、蘭が突然来たり
  したら、やばい状況になっちまうだろ?」

有「それだけ?」

志保は、我に返って慌てて立ち上がり、有希子に深々と頭を下げ、
挨拶ををした。

志「初めまして。宮野志保です。
  お恥ずかしいところをお見せしてしまいました。
  この度は、私の不始末でご迷惑をおかけ致します。
  急なお呼び出しをしてしまい、本当に申し訳ありません」

有「新一の母の有希子です。
  迷惑だなんて思っていないわよ。
  愛する息子と、そのパートナーのためですもの、
  私にできる事は、何でもさせて貰いますよ。
  どうぞ、ご遠慮なさらずに」
 「アハハハ。
  見た目は小学生の女の子なのに、ご丁寧にどうも」

『パートナー』?・・・どういう含みで、そういう表現を
したのだろう・・・この人は・・・。と、志保は思ったが、
表情には出さない。

有「さあさ、堅苦しいことは抜き。
  可愛いお嬢さんねえ。
  立ってても仕方がないから、座りましょうよ」

志「お茶をお淹れします。
  コーヒーと紅茶、どちらがいいですか?」

有「そうね、紅茶を頂こうかしら」

志保は、キッチンに立って、電子ポットの湯を再度温め、
沸騰する前に切り、その間にティ−カップを用意して、
ティーポットと共に白湯を注いで温め、ティーポットに
茶葉をいれ、沸騰前の湯を注いだ。

志「私も、戻ってしまった今の歳から中学校の途中までは、
  イギリスにいましたから、コーヒーよりは紅茶の方が
  好きなんですよ」
と、志保は言いながら、3人分の紅茶を用意してテーブルに
並べた。

有「どおりで、手際がいいわけね。
  そうだ、新ちゃん。あなたが急がせるから、お土産を
  玄関先に忘れてきちゃったじゃない。
  紙袋がふたつと、バッグがあるから、持ってきて。
  お土産のケーキが入ってるから、お茶請けにしましょ」

新一が階段を上って行くのを見計らうように、有希子は、志保に
顔を近づけて囁やいた。

「あなた、新一に惚れてるでしょ。
 どうやら、ぐずぐずしている新一と蘭ちゃんを尻目に、
 昨日あたり告白しちゃったかな?
 さっきのうろたえ方は、後ろめたいからよね。
 構わないわよ。
 今の状況は、圧倒的にあなたに分があるわ。
 新一は、まだ煮え切ってはいないと思うけど・・・。
 好きならば、負い目を感じることはないから、しっかりと
 新一をつかまえておくことね」

志保は、驚かなかった。
むしろ、お茶らけているようでいながら、しっかりと物事の
本質を見抜ける眼を持った人・・・そう、新一の言った通りの人
だわ。むしろ、この人なら信頼できると感じた。
実際に、後ろめたさや負い目という感情は、冷静な思考と
行動の邪魔になる。
『どこかに隠れよう』と志保が思ったとき、冷静であれば、
懐中電灯だけを持ち出して、地下道に逃げることができた筈だ。
部屋に志保がいないことを知れば、新一ならすぐに、地下道に
続く壁の裏に潜んでいると気付く。
ひと騒動にけりがついた後には、新一が扉を開けてくれただろう。
感情を排した冷静な思考と客観性。そこから判断し選択する行動
こそが、概ね正しい結果をもたらす。

けれど、人の感情の機微というものが理解できなければ、
社会や行為の本質を見抜き、真実を導き出すことはできない。
そしてそこには、知識と経験に基づく主観こそが、重要な要素
として客観性に加味され、真理の道が開ける。
新一に足りないもの。それは、人情の機微を誤りなく把握する
為の社会経験である。
豊富な経験に基づかない主観は、偏狭な独りよがりに陥らせる
が、経験に裏打ちされた主観は、いっときの五感で感じる事実を
真実へと導く。
事実はひとつであっても、事実と事実が絡み合う人間と人間、
社会の構造の上に成り立つ真実は、ひとつとは限らない。

志「はい。私は新一さんを愛しています。
  誰にも渡したくありません」

志保は、有希子の顔を真っ直ぐに見詰めて、言い切った。

新「母さん、紙袋はひとつしかなかったぞ。
  結構、丁寧に探したけど、見つからんかった」
新一が荷物を抱えて戻ってきた。

有「あれ、そうだっけ? ああ、そうだそうだ。
  ひとつは、重いから、コインロッカーに預けてあるんだった」

ケーキを出して、ひとしきり、新一と志保に自分の近況を面白
おかしく聞かせて、ひとり盛り上がっていた有希子だった。
キャアキャアと、騒がしい。

新「本題なんだけどさ・・・そろそろ話していいか?」

有「勿論。聞きましょうか?!」

新一は、昨日のことを詳細に、有希子に話して聞かせた。
志保は、新一の話に相槌をうったり、学術的な見解を付け
加えたりした。
但し、流石に二人が体を重ねたことは伏せた。
実験の中心をなす「性的な行為」については、二人が別の部屋に
別れて、自慰を行ったということにした。
勿論、夜の出来事についても触れていない。

有「なるほど・・・。
  ま、新一がコナン君の姿になった時点で、何が起きても
  おかしくはないし、現実は現実、今更驚きもしないけど、
  厄介なことになった事だけは、確かなようね」

新一と志保は頷いた。

有「で、もともと19歳だった志保ちゃんが小5、11歳か。
  新一は、17歳から中1、13歳。
  本来の歳の差が逆転しちゃったわけね。
  それで?いろいろと薬物に頼らなくとも、今のあなた
  たちの体は、安定してるの?
  これからは、普通に成長して行って、元の姿に戻り、
  更に、それから先も支障なく大人になって行けるの
  かしら?」

志「100%確実とは言えないですけれど、多分、この先は
  安定して成長して行けると思います」

有「それなら、無理に今、体に余計な負担をかけてまで、
  本来の姿に戻る必要はないわね。

  けど、そうすると、蘭ちゃんの幼馴染みの新一は存在
  しなくなる」

新「そういうことだ」

有「ちょっと、父さんにメールがしたいわね。
  この部屋じゃできないんでしょ?」

志「パソコンからなら・・・」

有「それはだめよ。私の携帯からじゃなきゃ繋がらないから。
  ちょっと、1階に上がってメールしてくるわね」

有希子は、夫・優作にメールを打った。
http://conan.aga-search.com/501-4-15yusaku.html
一通目は、新一と志保の現在の状況を簡潔に纏めて送った。
続けて、二通目には、欧州の日本人の在住者か旅行者で、
最近、本来の新一と同年代の少年が殺され、且つ身元不明者
になっていれば、その少年を息子の新一であると申し出て欲しい
と依頼した。更にもう一通。
10年以上、欧米で行方不明になっている少年とと少女を探して
欲しい。
少年は、日本語か英語を話していた子供で、年齢は、13歳前後。
日系人であることが好ましい。
少女は、日本語か英語、或いは、ドイツ語でも構わない。
年齢は、11歳前後。
日系人であることが好ましいが、白人系かハーフやヒスパニック
でも構わない。

細かく記述しなくとも、それがどういう意味を持つのかは、
工藤優作には、理解できるはずである。
そして、すぐに行動を起こしてくれる筈だ。

有希子が席を外している間に、志保は、新一が有希子のバッグを
取りに行っている間の会話を打ち明けた。

志「私ね、お母さんに、あなたのことを愛してるって、
  はっきり言っちゃった」

新「・・・・・・あいつに誘導されたんだろ?」

志「ううん。私の素直な気持ちだもん」

新「母さんは、何て?」

志「あなたを、『しっかり、つかまえておけ』って」

新「
・・・・・・」

志「ただ、あなたの方は、まだ『煮え切っていない』だろうって」

新「
おめえさ・・・暗くて、無口で、口数の少ない人見知りな
  灰原のイメージが消えて来たよな。
  本来の宮野志保に戻って来たってことか?」

志「それはどうかしら?
  どっちも、私であることに変わりはないんじゃない?
  女の子は、誰でも好きな男の子に染まっていくものよ。
  蘭さんも、そうだったと思う。
  幼馴染で、小さい頃から一緒にいたから、
  気付かなかっただけで」

有希子が戻って来て、席に着くなり、新一に言った。

有「新一、蘭ちゃんとの連絡用の携帯電話をすぐに折りなさい!」

新「
へっ・・・何で?」
志保も驚いている。

有「いいから、早く!」

有希子が有無を言わせずに新一に命じる時は、そうしなければ
いけない正当な理由が必ずある。
新一は、迷うことなく、携帯電話を取り出して折った。

有「もう、蘭ちゃんの幼馴染の工藤新一は、この世にいない。
  いいわね」

そういうと、有希子は、優作に送ったメールを二人に見せた。
二人は、読み終わって、茫然としていた。

有「携帯、返してね」

携帯を受け取ると、有希子は、昨日から今日までの新一との
遣り取りや、優作との遣り取りのメールを全て削除した。
新一にも、そうするよう命じた。

有「蘭ちゃんは、それは暫くは辛いかも知れない。
  でも、蘭ちゃんには、妃英理という母親の存在があるわ。
  (http://conan.aga-search.com/501-4-20kisaki.html
  そして彼女は、私の大親友でもある。
  大丈夫よ、彼女がついていれば。きっと、立ち直れる。
  それに、そのことが幸いして、毛利さんと英理は、復縁できる
  かも知れないわね。
  それなら、いいことじゃない?」

新一には、当然、複雑な思いがあった。

有「新一、分かるわよね。
  あなたに考えさせても、同じ答えを出した筈よ。
  女はね、男より切り替えが早い生き物なのよ。
  大丈夫、幸い、奥手のあなたとは肉体関係もなかった
  様だし、あんなにいい子だもの、数か月もすれば新しい
  彼氏が見つかるわよ。
  今度は、あちこちうろついて、彼女を放っておく様なことが
  ない男を、彼氏に選ぶでしょうよ」

新「俺が自分で考えても、答えは同じか・・・。
  その通りだな・・・」
未練がないと言えば、嘘になる。

有「蘭ちゃんが幸せになってくれれば、それは、あなたの
  望むところでしょ? これで、いいのよ。
  女の子は、割り切れるものよ。
  ね、志保ちゃん?」

志「それは・・・」

新「そうなのか?」

志「人による・・・と、思います」

有「そう言えばねぇ、あなたたちが、こうなってしまった実験、
  ひとつだけ、ひっかかるんだな。
  本当に、別々の部屋で、自分でしただけなの?
  19歳女の子と、17歳の高校生の男の子が?
  同じ空間に、お互いに何も着ないで、素っ裸でそこにいて?
  ヘエェー・・・。
  ある意味、若い男女が同じ空間で、合意の上で独りで
  エッチなことしてる方が、よほど恥ずかしいと思うんだけど」

新「・・・・・・」
新一は、そっぽを向いて、黙秘権を行使した。
志保は、頬をほんのり染めて、俯いている。

有「それに、性ホルモンと成長ホルモンの相乗効果を試そうと
  したのなら、妄想だけのひとりHより、愛情を込めた共同作業
  の方が、間違いなく効果が上がるんじゃないの?
  私は門外漢だから、はっきりとは言えないけど」

有希子は、二人に言い訳の逃げ道を与えた。
志保がたまらずに、白状した。

志「相乗効果と言う意味では、仰るとおりです。
  疑われている通り、新一さんに抱いて貰いました。
  実験と言うより、私が、好きだったから・・・。
  私が誘ったんです」

こうなると、新一も志保を庇わざるを得ない。

新「いや、俺が我慢できなかっただけだ。
  目の前に魅力的な女がいれば、男としては抱きたくなる。
  蘭とのことがあるのに、志保のことを好きになっちまって
  たんだと思う」

有「よく言った!
  自分を好きだと分かっている女の子を抱いておいて、
  知らない振りをしてるような卑怯な男なんて、最低よ。
  志保ちゃんを好きだったのなら、それでいい。
  これから、ずっと責任を持ちなさい。
  志保ちゃんを泣かせたら、母さんが許さないからね!
  志保ちゃんがいれば、蘭ちゃんのことは忘れられるわよね!?」

有希子が釘を刺して置きたかったのは、未練を残さず、蘭のことを
キッパリと忘れろと言う事だった。
そうでなければ、全ての人が不幸になる。

志「いえ、新一さんは」

『悪くない』と言おうとした志保の言葉を、有希子は遮った。

有「志保ちゃん、新一を宜しくね。
  私は、いつでも志保ちゃんの味方だから。
  ただ、避妊はきちんと・・・と言っても、その体じゃ
  暫くは出来ないか・・・ホホホ・・・残念ね」

有希子も、まさか昨晩、この姿の二人が抱き合ったとは
思ってもいない。

有「さて、取り敢えず、今必要なものは、二人の名前ね」
  「あなたたちの新しい名前は、身代わりになれる子たちが
  見つかってからきちんと決まるけど、それまでの仮の名前を
  つけておかないといけないわね。
  新一、志保ちゃんと呼び合ってるわけには、いかないでしょ?」

紙に、二人の名前を書き、三人で考えた。

  みやの しほ    Shiho Miyano
  ほし みやの → ほし みその  Misono Hoshi 

志保の名前は、
『星 美薗』と決まった。

  くどう しんいち  Shinichi kudoh
       (或いは)
  えどがわ こなん
 Edogawa Konan

  どうがわ しんこ → とがわ しんご  Shingo Togawa

新一の名前は、
『外川 真悟』と決めた。
これ以後、新一を「真悟」、志保を「美薗」と表記する。

有「残りは、コナン君と哀ちゃんをどうするか・・・。
  美薗ちゃん、哀ちゃんが診察を受けたことのある病院は
  どこかあるかしら?」

美「杯戸中央病院か、新出医院の新出先生ですね」
  (http://conan.aga-search.com/501-4-37araide.html)」

真「杯戸中央病院なら、黒の組織の動向を探る為、FBIの
  捜査官たちが入り込んでるぜ」

有「FBIか・・・。彼らは、あなたたちのことを知っているのよね」

真「限られた数人なら・・・。
  灰原のことで、FBIに頼みごとをするなら、ジョディが最適
  (http://conan.aga-search.com/501-4-40jodie.html
  じゃねえかな?」

有「よし。
  哀ちゃんは、アメリカで移植手術を受けなければいけない程の
  障害が心臓にあることが分かった。
  その診断書とアメリカの病院・心臓外科医への紹介状を杯戸
  中央病院の心臓外科の医師から貰う。
  哀ちゃんの心臓は、かなり切迫した状態にあり、急ぎ、
  アメリカの病院に行って、ドナーの提供を待つことになった。
  哀ちゃんに身寄りがない事と、心細がる哀ちゃんの側にいて
  あげるために、コナン君は、一緒にアメリカに渡ることになった。
  したがって、二人とも日本を離れなければならず、帝丹小学校
  から、アメリカの学校に転校する。
  どう? この筋書きは」

真「悪くねえな。
  二人が死んだことにしちまったら、あいつらの受ける
  ショックは大きすぎるだろうし、葬式なんて言う面倒な
  こともついてまわる。
  母さんの提案で、いいんじゃねえか。

  で、その診断書の偽造をジョディに依頼するってことか?」


有「偽造じゃないわよ。FBIの捜査上必要になったからと、
  公式に杯戸中央病院に依頼する。
  作成された診断書は、担当医本人の署名が入った、
  れっきとした本物よ」

美「じゃあ、私たちは、その診断書を貰ったら、すぐにアメリカに
  行くんですか?」

有「あなたは、もう哀ちゃんじゃないのよ。
  美薗ちゃんでしょ。
  外川真悟君と星美薗ちゃんは、あなたたちの公式な
  プロファイルが決まったら、その人物の国に行かなきゃ
  いけなくなるでしょうから、それまでは日本のどこかで、
  待機と言うか、潜伏ね」

美「じゃあ、新一・・・じゃなくて、真悟君とは、離れなくちゃ
  いけなくなるんですか?」

有「ふふふ・・・心配?
  大丈夫よ。私が『つかまえておけ』って言ったんだしね。
  二人が代わりになる人物が、同じ国の人であれば問題ない。
  そうでなかったとしても、同時刻に、二人がそれぞれの人物
  に成り済ますために別行動をする必要はないわ。
  どちらかを先に二人で訪れて、その後に残った方の人物の
  国に一緒に行けば済むことよ。
  ま、婚前旅行の代わりにでもしなさいな」

美「こ、婚・・・///」

真「じゃあ、俺はジョディに依頼のメ−ルを送ってくるぞ」

有「そうね。早くしないと間に合わないわ。

  実験のことなんか伝える必要はないから、最初に飲んだ
  毒薬の副作用が薄れて来て、体内の時間が急速に回り
  始めたけど、本来の自分たちの姿までは戻れずに、

  13歳と11歳で止まってしまい、却って厄介なことになった。
  哀ちゃんとコナン君は、この世から姿がなくなってしまった
  ことになるので、誰にも悟られずに姿を消したい。
  だから、・・・後は先ほどの打ち合わせ通り。
  それでいいんじゃない?」

真「了解」
真悟は、メールをするため、階段を昇り始めた。

有「あっ、そうそう、ジョディさんから返事があるまで、
  あなたは上にいていいわよ。
  うまく行くようなら、すぐにここを引き払うから、
  私と美薗ちゃんは、夜逃げの荷物を纏めておくわ」

真「夜逃げ・・・って」
まあ、似たようなもんか。

有「持ち出す物は、必要最小限にしてね。
  必要になった物は、買い揃えてあげるし、どうしても
  持っていたい物は、纏めて箱詰めしておき、あなたたちの
  定住地が決まった時点で、阿笠博士に送って貰いましょ」

有希子も手伝いながら、的確に指示を出していた。
どうせ持ち出せる物は少ない。
いくつもの荷物を持って、あちらこちらと移動するわけにも
いかない。
大きめのボストンバッグひとつに詰め込んだ。
ただ、美薗は、『新一』から昨日買って貰った衣服類だけは、
袋ごと持って行くと言って引かなかった。

有「パソコンのデータは、どうしても必要なものをUSBメモリに
  移動して、後は全て消去させてね。
  哀ちゃんが、ここに住んでいたことは事実なんだから、
  使っていた物を残して行っても構わないけれど、
  宮野志保を連想させるような痕跡は、全く残しては
  だめよ」

途中で真悟も降りて来て、一緒に手伝い、短時間で片付けた。
ジョディからは、何度かのメールでの遣り取りの後、了解を得た。
診断書は、阿笠博士に渡して貰えるよう、依頼した。

有「さあ、出ましょう」

美「どこへ行くんですか?」

真「阿笠博士には、会っておかなきゃいけねえよな。
  転校や転居の手続きをして貰わなきゃいけねえし。
  哀・・・じゃねえや、美薗だって、このまま『さよなら』
  ってわけにはいかねえだろ?」

美「そうよね。博士には会って、お礼とさよならを言いたい」

有「よし。京都の博士の宿泊しているホテルに行きましょう」

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